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園芸相談

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月4日更新

8月の園芸相談

Q.ヤマボウシの上部の芯が枯れ下がってきました。どうして枯れたのでしょうか。

A.上枝が衰弱してくる原因は、根が衰弱しているか、乾燥が厳しくて水が不足しているか、幹や枝が病虫害に侵されているかのいずれかであるかという可能性が高いです。
 土が踏み固められて土壌中の酸素が不足したり、水が停滞したりすると、樹木は水を吸い上げることができません。とくに重力に逆らって高い枝にまで水をあげるのは難しくなります。上枝の葉が小さくなり、枝が伸びなくなって、葉が少なくなり、やがて枯れてしまいます。

Q.自然農薬の活用について教えてください。

A.化学農薬を使わずに、自然の生態系を生かした「自然農薬」があります。自然の農薬は有機質なので、散布してもやがて分解を始めて、無機質に変わり無害な状態になって植物に吸収されます。自然農薬の多くは緩効性であり、生態系を考え自然と調和する手法です。自分で作る自然農薬の効果と簡単な作り方を紹介します。
「草木灰」 
○効 果:病害虫全般、うどんこ病、モザイク病、腐敗病、ナメクジに直接散布 
○使い方:夕方に葉面散布、葉の表面がアルカリ性になって病原菌が寄りつかない。
「米 酢」
○作り方:米の醸造酢。食酢20mlに水1リットル(50倍液)+石鹸5グラム
○効 果:うどん粉病、モザイク病、腐敗病、軟腐病 葉の細胞が強くなる。土中にしみこむとねが太るので養分の吸い上げがよくなり、活力がつく。 
○使い方:葉面にしたたるくらいの散布。
「牛乳」 
○効 果:アブラムシ類、ダニ類 
○使い方:午前中の葉が乾燥しているときに葉面散布。牛乳が乾燥するときに縮む力でアブラムシが圧縮され窒息する。薄めないでそのまま散布します。賞味期限の過ぎた牛乳でも効果は同じ。

Q.ベニカナメモチに黒い斑点できたり、黒茶色になって落ちています。どうすればよいでしょうか。

A.糸状菌(カビ)が原因の「斑点病」か細菌性の「ごま色斑点病」のどちらかでしょう。
 葉に円形で褐色の斑点があらわれ、枝には、暗黒色の斑点がつきます。4~10月の生育期の生育期をとおして被害を繰り返し、症状が進むと落葉が激しくなります。病班は黒く盛り上がり、やがて中から白い粘質の胞子のかたまりが出てきます。胞子が風雨によって周囲に飛散して伝染するため、被害を受けた部分は、枝ごと剪定し、病班のある落ち葉は早めに処分します。病原菌は冬季も越冬するので株まわりの清掃に努めてください。周囲の植物も含めてベンレート水和剤を散布してください。

Q.常緑広葉樹のツバキ、カシ、シイなどの葉に光が当たるとキラキラと反射するのはなぜですか。

A.葉の表面には、クチクラというろう状の物質のクチンでできた表皮層があります。
 この層は、葉の表面からの水の蒸散を防ぎます。また、外からの汚染物質の流入や病害虫の侵入を防ぎます。クチクラは乾燥した所に生える植物ほど発達しています。日本は雨が多いので、クチクラの厚さは厚くありません。雨にぬれても水が中にしみこんだり、葉中のカリウムなどの養分が流れないように表面をなめらかにしています。
 これに対して、オリーブやゲッケイジュなどの地中海地方に生える常緑広葉樹(硬葉樹)はクチクラ層を厚くしています。地中海地方は雨が少ないので、葉からの水分の蒸散を防いでいます。クチクラの表面は、凹凸が激しくなっています。これは、雨が降った時に葉を濡れやすくして、葉の表面から水分を少しでも吸収したり、大気からの乾きを和らげたり、葉面を冷やしたりする働きがあると考えられます。


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