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本日朝朝8時30分より吉原地区郷土研究会主催で天霧城跡見学ツアーが開催されました。
城跡といいますが、戦国時代末期から登場した石垣の上に天守閣を築いたような城ではありません。
戦いのために築いた要害です。
ゆえに土塁等、戦いのために必要なものを中心に構築されていたようです。
東碑殿の菅原神社脇から砂防施設の脇を通り、登山が始まります。
登山道は写真で見るより厳しい感じです。
小さな子供たちも元気に登っていました。
登山から約1時間。山頂付近では見事な風景が待っていました。春霞がありましたが、それでも素晴らしい景色です。
西側。善通寺市から島々の見える貴重なスポットです。
東側。市内でもっとも美しい風景だと思います。こちらからは中讃地域が一望できます。
これら景色をパノラマでごらんください。まず、西側。
つづいて東側。
ちょうど岩場になっていることから、樹木が生えておらず、近隣の山でもなかなか見ることの出来ないような景色を見ることができます。
山頂付近に見られるイチハツの花です。この近辺にそもそも自生しているものではありません。中国原産で、室町時代に日本に伝わってきたとも言われてます。
日本民家博物館の南部曲家などを見るとわかりますが、昔は茅ぶき屋根の上にこのイチハツの花を植えていたそうです。
屋根の上にこうした水気のある花を植えることで、火災の類焼を防ぐとか、花の状態を見て屋根の湿気を見たとも言われています。
このあたりに建物を建てた時に植えたものかもしれません。ということは、当時の建物は茅のようなもので葺いていた可能性がありますね。
頂上付近には、かつての土木工事の跡が見られます。石垣のように突き固められた拠点跡です。
物見台跡で記念写真の撮影です。
みなさんお疲れさまでした。ちいさな子供も最
すばらしい景色と地域史を堪能できるこの地域を今後も大切にしていきたいですね。
天霧城について詳細は善通寺市デジタルミュージアムでご覧ください。