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ぜんつうじのものづくり(キウイバードコーポレーションのキウイ)

ページID:0016581 更新日:2015年10月26日更新 印刷ページ表示

善通寺市のものづくり「有限会社キウイバードコーポレーションのキウイ」

今回は善通寺市の吉原地区を中心にキウイを生産している島田さんのところへ取材にいってきました。
島田さんのところのキウイは、善通寺市で最も有名な農産物・・・と言っても過言ではないほどの知名度を誇ります。
今(10月末)、ちょうど収穫時期です。有限会社キウイバードコーポレーションの建家の中では収穫したキウイの選果、追熟、出荷という作業のまっただ中です。

島田さん写真1

香緑、さぬきゴールドをはじめ、「キウイのたまご」「さぬきキウイっこ」という商標の珍しい品種も育てています。

キウイパッキング作業

出荷のタイミングは、追熟の後、店頭にならぶ頃にちょうど食べ頃になるよう逆算して設定します。

 パッキングしたキウイの写真2

善通寺市役所に新入職員として採用されると、それほど時間が経たないうちに島田さんのキウイの話を聞きます。
そして、「1個1000円のキウイ」の話を聞いて皆一様に驚きます。

キウイゴールド写真

高松三越の野菜売り場で1989年12月13日に初めて1000円のキウイが売れたそうです。
ただし、その売り場を確保させてもらうのに30回以上、三越のバイヤーに自らセールスをかけたそうです。
以来、完成度の高いキウイを作り続け、三越本店、銀座千疋屋をはじめとした有名店で取引が広がって行きました。
今や、島田さんは日本最大130アールの栽培面積を持つキウイ専業農家となりました。

 キウイの卵写真

キウイ写真5

今、島田さんのもとには若手の就農者が集まってきています。
このホームページでは善通寺市で全国区の知名度をほこるものづくりをしている・・・という取材して「ぜんつうじのものづくり」というコーナーを作りました。
ただ、島田さんに関して特筆すべき点は、もの(キウイ)を作るだけではなく、多くの若者を育ててくれていることです。
ここに来る若者は島田さんが自ら選んだ方々ともいえます。
島田さんいわく、「みんなしっかりしている。不退転の気持ちで仕事に打ち込んでいる面構えの良い若者ばかりです。」とのこと。確かに一生懸命作業をしている姿が画になります。

 若手従業員写真1

 若手従業員写真2

 若手従業員写真3

 若手職員写真4

一番最初に関西から島田さんのもとへやってきた若者2人は、自身の耕作地を持ち自立しています。
彼らは仕事に慣れるだけでなく、地域の消防団に参加するなど、地域の活動にも一生懸命参加しています。島田さんは彼らの成長ぶりを心から喜んでいました。
今、彼らに続く第2期、第3期の若者を育てているところです。

島田さんに聞いてみました。

島田さん写真2

キウイづくりは島田さんにとってどういうものなのでしょうか。
以下、島田さんの答えです。

「好き」だから作るんだと思います。
どのものづくりについても、他の人に負けないものを作ろうとする人は共通して「それが好きだからより良い物を作ろうとする」のだと思います。そして、「好き」だから研究してより良いものが出来るんだと思います。

キウイの赤たまごの写真

島田さんは1979年に就農、1989年にはキウイバードコーポレーションを設立しました。
その後、2004年には、ももやみかんなど柑橘類も扱う有限会社さぬき果匠会を設立。この会社では自身だけではなく、まわりの熱い想いを持った農家とともにプロの果樹農家集団を目指しました。
そして2014年には農業生産法人キウイベリージャパンを設立。こちらでは先ほど紹介したような若者達や建設業など異業種からの参入者達が出資し、様々な取り組みをしています。

さぬきキウイっこ写真

その取り組みの中で生産している商品が「さぬきキウイっこ」です。
香川県、香川大学と産官学共同で生産を軌道に乗せる挑戦をしています。
島田さん達は、こうした新品種の生産もひとつのビジネスチャンスととらえ挑戦を決意しました。
今もなお多くの若者達とともにチャレンジしつづけています。

島田さんは長年かけて全国区の知名度をもつ果物を育てるようになりました。
果物づくりは、天気や農作物の病気などとの闘いでもあり、当然楽なものではないと思います。

それでも頑張りつづけることができたのは、やはりキウイが好きだからだと思います。

島田さんは今日も忙しくキウイ畑、会社、販路を行ったり来たりしています。
そして善通寺市で多くの若者を育て、キウイを育て続けています。