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大麻神社に伝わる室町期の獅子を撮影させていただきました。
虫食い等のせいで朽ちているところもありますが、当時の獅子のデザインをうかがい知ることが出来ます。
巾は最長33cmほどです。
長さは概ね41.5cmです。
これが内刳の状況です。この写真でよく分かると思いますが、油単等が取り付けられる穴が頭頂部に複数観られます。
最長部実測です。前述のとおり約41.5cmです。
巾ですが、最も長い部分(頭頂部付近)で約33cmです。
巾は鼻の部分が最も短く現存部分で約22cmでした。
高さが、平地に置いた状態で約13cm、水平に置き直した状態で約15cm、鼻高9cmほどでした。
なお、お願いして、大麻神社に保管されている、天太玉命座像と、彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)座像等を見せていただきました。
主神の天太玉命座像と、彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)座像は、国の重要文化財に指定されています。天太玉命座像は檜材の一木造りで肩をいからせ怒った表情をしていて、彦火瓊々杵命座像は楠材の一木造りで穏やかな顔をしています。作者は異なると思われますが、ともに平安後期の作です。
また、木製の狛犬です。獅子頭とともに保存されていたものです。虫食いがありますが、かなり貴重な資料を見せていただきました。
大麻神社の宮司様、ご協力ありがとうございました。
善通寺市公式フェイスブックページにも写真を掲載しています。