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善通寺市デジタルミュージアム 仲村廃寺
仲村廃寺
多度津・善通寺線と善通寺・詫間線の交差点近く、商店にはさまれた細長い土地の一角に墓が立ち並んでいます。ここに伝導寺(伝燈寺)跡とも呼ばれた仲村廃寺の礎石らしいものが残されています。
仲村廃寺についての正確な記載は残されていませんが、出土した瓦などから、白鳳から奈良時代の前期にかけて創建された寺院で、このあたりに建っていたと考えられています。昭和58年(1983年)の発掘調査によって仲村廃寺は、善通寺前寺より古く建てられたもので、その後、条里制に合わせて今の善通寺伽藍の場所に移され、善通寺の元の姿ができたようです。
また、すぐ近くの練兵場跡からは弥生時代の遺跡が発見され、弥生時代前期の壺や中期の土器、甕棺(かめかん)などが多数出土しています。付近にはホトギ塚、伝導寺古墳、遊塚など10基ほどの円墳があることから、古墳時代においても大切な土地だったことがうかがえます。ここ一帯は弥生時代から数百年にわたって大集落が栄えていたのでしょう。
所在地
善通寺町7-11
JR善通寺駅から歩いて約15分。
肉の善食の南側、中央交番の前。