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ドクターからのアドバイス(食物アレルギーとアナフィラキシー)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月30日更新

にしかわクリニック 西川清先生

昨年暮れ東京都調布市で学校給食が原因でアナフィラキシーショックを起こすという事故がありました。これは二つの大きなミスが重なりました。食品にアレルギーを起こす牛乳が入っていることを見逃したことと、早期にエピペンという自己注射がされなかったことで尊い命が失われました。

食物アレルギー児は年々増えており、ごく最近の調査では小学生の3.56%(28人に1人:クラスに1人)、またアナフィラキシーを起こしたことのある子は0.81%(128人に1人:学校に約2~3人)という調査結果が出ています。

食物アレルギーには個人差があり、卵、牛乳、小麦、そば、魚や果物など、対象食品もまちまちで、症状の強さも、口がピリピリする、舌が痛い、口周囲が腫れる、全身にじんましん、呼吸が苦しいなど、軽いものから重篤な症状まで千差万別です。

食物アレルギーが疑われる場合、まずアレルギーの血液検査や皮膚テストなどで食品を同定することが必要です。その反応や検査の程度で医師にアレルギー食事箋を書いてもらい、学校に提出します。食品を含む加工品もすべて禁止という厳格な制限から、そのものだけを除き加工品は食べてもいい、また少しなら食べてもいいといった軽微な制限ですむ子もいます。半年から一年ごとに検査をし、負荷テスト(少しだけ食べてみる)の結果から少しずつ解除可能になる場合もあります。

善通寺市の学校給食では、除去食が中心ですが、他の地区では代替食(アレルギーを起こさない食品を使った給食)をだし、アレルギーの子どもが引け目を感じることの無いように配慮されるようになってきています。誤って食べてしまった場合の学校職員の救急対処、特にエピペンの使用法などについて講習をうけるなど、学校側の食物アレルギーに対する意識が次第に高まっています。アレルギー児に対する学校や同級生、社会の認識と理解が進むことが大切です。



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