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ドクターからのアドバイス(停留精巣)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月30日更新

ドクターからのアドバイス(停留精巣)

四国こどもとおとなの医療センター小児外科 岩村嘉信先生

精巣は、寒いときや緊張したときには一時的に「袋」(医学的には、陰嚢といいます)より上がることがありますが、普段は陰嚢の中にあります。逆に常時上がっていて陰嚢の中に触れない状態を「停留精巣」といいます。精巣は、胎児期に腎臓の近くから発生し、出生までに陰嚢へ降りてきますが、この下降のプロセスが途中で止まった状態が「停留精巣」なのです。

停留精巣をそのまま放置すると、精子をつくる働きが悪くなったり、精巣に悪性腫瘍ができやすくなるといわれています。このことを防ぐため、あるいは悪性腫瘍ができた場合に少しでも早く発見できるようにするため、停留精巣に対しては精巣固定術(精巣を陰嚢までおろす手術)が必要です。手術の時期としては1歳すぎから1歳半くらいまでに行うのが標準的です。

典型的な停留精巣は陰嚢の少し上方(鼠径部)に触れますが、正常と停留精巣の中間ぐらいの精巣があります。すなわちあがっていることが多いが時には陰嚢まで下りている、あるいは手で引くと簡単に下りるが手を離すとすぐに上がっていく、というケースです。このような状態を「移動性精巣」と呼びます。これに対する手術の必要性については、精巣の高さや精巣の大きさなどで判断します。

また、どこにも精巣がふれないことを「非触知精巣」といいます。この中には、元々精巣がない場合や鼠径部よりももっと上方の腹の中に清掃がある場合などがあり、専門的な検査や手術による確認が必要となります。

乳児健診で「精巣が触れない」「精巣が高い」と言われたら、専門医の診察を受けるようにしましょう。



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