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市内の狛犬1(弘田・春日神社)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年5月8日更新

善通寺市内の狛犬【春日神社(弘田)】

市内の狛犬

善通寺市内の神社には多くの狛犬が存在しています。古くは室町時代頃のものと思われる木造の狛犬があり、石造りのものについては、古いモノでは寛永、文政、安政などの時代に寄進されたとおもわれるものもあります。

狛犬というと、上の写真のように、神社に奉納、設置された空想上の守護獣像です。
本来は「獅子・狛犬」といい、向かって左側が口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬とされていました。一方で、右側には口を開いた「阿像」ですがそれは狛犬ではなく獅子だったとされています。また、この阿吽は日本独特の形です。他国ではこのようにはなっていません。また、おもしろいのが、現在「狛犬」とされているこの像は、形としては阿吽共に「獅子」の特徴のみがのこっているのに、「狛犬」と呼ばれています。

獅子座思想はインドが発祥といわれ、のちにガンダーラを経由して、中国に入ります。中国人は霊獣好きで、獅子も羽や角を生やし、俗にいう「唐獅子」と呼ばれる派手な獅子像がうまれました。
それが、平安時代後期に日本に入り、双方獅子であったものが、上記の左は狛犬、右が獅子となったそうです。日本の狛犬は、天皇の玉座を守る守護獣像として誕生しました。これを「神殿狛犬」あるいは「陣内狛犬」と呼んでいます。 そして神社の入り口を守るようになり、時代を経るにつれ形は「獅子」、呼び方は「狛犬」が定着した・・・と思われます。

長い前置きになりましたが、これから市内の狛犬を紹介していきます。

【1.弘田 春日神社】

 春日神社遠景1

狛犬写真

こちらが春日神社の狛犬です。歴史は古く、安政五年ごろのものと考えられます。本体の材質は砂岩、土台は整形した石を組み合わせた台座を要しており、狛犬本体の高さは約80センチ、台高さは約40センチ、基壇高さは約132センチほどです。
顔は前髪の装飾があるものではなく、江戸風よりは畿内風の特徴をもっています。

 春日神社狛犬

 春日神社狛犬2

尾の形をみると、流れ尾となっています。後期江戸狛犬の特徴です。
作者は「石工 西白方 貴(?)木屋喜三郎」となっていました。

弘田狛犬背面

こちらが社殿です。実は・・・

春日神社写真

社殿の裏側の神殿の手前にもう一対の狛犬が設置してありました。

近づいて見ることができないですが、本体は30cmほどの大きさだと思われます。前髪のない、ふとい眉がある面構えは畿内の作風を受け継いでいると言えます。

狛犬(獅子)が輸入されはじめたころには、拝殿の縁や階(きざはし)に置かれていたそうです。
他の神社で同じような配置のものを確認できませんでしたが、この配置は元来の姿を今に残すものなのかもしれません。

狛犬写真2

銘文をみると天保年間に寄進されたもののようです。

狛犬写真5

尾の形が団扇型です。これは浪花狛犬に見られる傾向です。
今よりはるかに流通速度がおそい江戸時代に、畿内の影響をうけた作成者に依頼し作り上げた狛犬と思われます。神社を守る狛犬に対する当時の地域の方の想いが今に伝わっています。

市内のすべての狛犬を撮影したので、また掲載していきたいと思います。



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