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市内の狛犬3(延喜式二十四社・大麻神社・雲気神社・櫛梨神社)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年5月12日更新

善通寺市内の狛犬【延喜式内二十四社】

善通寺市内の神社には多くの狛犬が存在しています。古くは室町時代頃のものと思われる木造の狛犬があり、石造りのものについては、古いものでは寛永、文政、安政などの時代に寄進されたとおもわれるものもあります。

雲気神社狛犬

狛犬というと、みなさんもごぞんじのとおり神社に奉納、設置される、あの空想上の守護獣像です。
本来は「獅子・狛犬」といい、向かって左側が口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬とされていました。一方で、右側には口を開いた「阿像」ですがそれは狛犬ではなく獅子だったとされています。また、この阿吽は日本独特の形です。他国ではこのようにはなっていません。また、おもしろいのが、現在「狛犬」とされているこの像は、形としては阿吽共に「獅子」の特徴のみがのこっているのに、「狛犬」と呼ばれています。

獅子座思想はインドが発祥といわれ、のちに中国に入ります。そして、霊獣好きでもある中国の人々の想像力により、獅子も羽や角を生やし、俗にいう「唐獅子」と呼ばれる派手な獅子像がうまれました。
それが、平安時代後期に日本に入り、双方獅子であったものが、上記の左は狛犬、右が獅子となったそうです。 そして神社の入り口を守るようになり、時代を経るにつれ形は「獅子」、呼び方は「狛犬」が定着した・・・と思われます。

市内には多くの狛犬が設置されています。そのいくつかを紹介します。

【大麻神社】

本日は延喜式内二十四社に数えられる三社の狛犬を掲載します。
まず、大麻神社の石造りの狛犬です。
高さ50センチほどで、顔のつくりなどは畿内のものに近いです。尾は団扇型で浪花狛犬の特徴に似ています。
台座は、原田、金蔵寺、木徳のものに比べると飾り気の少ないものですが、四角の台座には納められた年代が書かれています。この狛犬は文政年間につくられたもののようです。

大麻神社石造狛犬吽形 大麻神社石造狛犬吽形後姿1

大麻神社石造狛犬1 大麻神社石造狛犬阿形後姿1

大麻神社は、門のなかに木製の狛犬と獅子を置いています。この神社と讃岐宮では、もともとの狛犬の形態をとる一対の獣を設置しています。格子で見づらいですが、左には角の生えた狛犬が、右には獅子が置いてあります。平安時代以降の形はもともとこうだったわけです。

門内木造狛犬吽形 大麻神社木造獅子阿形

なお、同神社には木造の狛犬が保存されています。石造のものの前に使われていたものと思われます。
製造された時代は不明ですが、ともに保存されている獅子頭と、素材が同じであること、劣化の度合いが同等であることから、江戸期より前のものの可能性もあります。

大麻神社木製狛犬写真

ちなみに、大麻神社、櫛梨神社、皇美屋神社の宮司の姓は「白玖」というそうです。

【雲気神社】

次に市内でもう一つの延喜式内社、雲気神社です。
全讃史には「祠は昼なお暗く、よく雲気を生じ雨降る、故に雲気の神という」とあります。天正年間(1573~92年)に長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)の讃岐侵攻による兵火で全焼しましたが、宝暦4年(1754年)には丸亀藩主京極高矩が再興し、自筆の額、鳥居、神図を寄進しました。参考:デジタルミュージアム「雲気神神社」

この神社の狛犬の高さは約30センチで弘田春日神社の奥の社の狛犬とならぶ小型のものです。

雲気神社写真

明治三十七年に納められたということですが、かなり個性的な作風と、劣化状況から台座と狛犬の製造年月がちがう可能性が十分にあります。

雲気神社狛犬写真1 雲気神社狛犬阿形写真1

しっぽは流れ尾ではなく、団扇型に近いです。関西の影響がつよいのか、尾が上を指しています。

雲気神社狛犬吽形写真 雲気神社狛犬阿形後姿写真

アップにすると、その愛嬌に気付くと思います。個人的には市内で一番かわいらしいと思える狛犬です。

雲気神社狛犬阿形写真1

【櫛梨神社】

厳密には琴平町にある神社ですが、善通寺市エリアにも氏子がいる櫛梨神社です。こちらも延喜式内二十四社のうちのひとつです。

櫛梨神社には四体の狛犬が居ます。

櫛梨神社写真

まず、鳥居をこえたところにある狛犬です。
原田春日神社のものに似ています。尾は流れ尾、顔は前髪などの装飾がないものです。
明治七年の作です。

櫛梨神社狛犬写真1 櫛梨神社狛犬阿形写真1

門を越えたところにある狛犬です。消えかけている文字を読むとかろうじて明治九年と読めました。
四頭とも近い年代に納められていることから、作風も近いです。特徴としては熊本直向型と近いです。
また、台座は自然石や石垣を使うなど、他の神社に比べると凝った設置方法を用いています。

櫛梨神社吽形狛犬写真2 櫛梨神社阿形狛犬写真2

次は、古墳の中にある神社の狛犬を掲載します。



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