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広報ぜんつうじ12月号特集記事 [PDFファイル/1.24MB]
本名:水上由伸(みずかみ よしのぶ) 投手(MAX:150キロ)右投げ右打ち
長野県宮田村出身。山梨県帝京第三高校に進学し、夏にエースとして県大会4強。四国学院大学では1年から主力メンバー入り。2年春に首位打者。3年夏に投手に本格的に転向し、秋に最多勝(4勝)・最優秀防御率・ベストナインの投手3冠を獲得。2020年ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから育成5指名を受け、四国学院大学出身3人目のプロ野球選手に。
ーードラフトで自分の名前が呼ばれた瞬間の気持ちは?
素直にうれしかったです。とにかくプロの世界に入りたかったので。
ーープロ野球選手はいつ頃から目指していましたか?
小学校4年生の時に友達に誘われて野球を始めました。ずっとプロを目指していました。
ーー出身は長野県、高校は山梨県、大学は香川県。どうして?
高校からは地元を離れて県外で野球がしたい気持ちがあったからです。山梨県は関東圏になるので、より強い相手と勝負できることも県外で野球がしたい理由でした。四国学院大学は、高校生の時のドラフトが終わった直後に、当時、高校の外部コーチで指導を受けていた(故)橋野前監督から声をかけていただいたので。それまでは四国に来たことも四国学院大学の名前すら知りませんでした。
ーー全く知らない場所での生活。不安などはなかったですか?
野球ができればどこでもよかったので(笑)。場所のこだわりはなく、人や繋がりで大学を選びました。
ーー現在、四国学院大学野球部員は何人いますか?
4年生を入れて126人です。その中で主将をしていました。(R2.11.5現在)
ーー大学1年から3年春までは野手(打者)だったのはなぜですか?
入学当初は橋野監督に両方(投手、野手)指導してもらっていましたが、先輩に小久保さん(四国学院→西濃運輸)という投手がいたので、チーム事情で出場機会が多い野手に専念していました。3年秋に本格的に投手に転向しましたが、実はこの時も他の投手がケガをしてしまったことが理由でした。今の監督は僕が投手だったことも知らなかったみたいです。
ーー大学時代に印象に残っている大会や試合は?
1年の春、2年の春に神宮(全国大会)に行けたことが印象に残っています。大学に入ってすぐに大舞台を経験することができたのでよかったです。投手としては、昨年秋の優勝決定戦で完封して個人タイトルを獲得できた試合が一番印象に残っています。
ーー監督や今まで一緒に練習してきた仲間にどんなメッセージを言いたいですか?
プロ野球選手になれて少しでもこの大学の名前が知れ渡ればうれしいです。出身も小さな村ですが、村からでもプロになれることが証明できてよかったです。四国学院大学を選んで本当によかったです。
ーー大事にしている言葉はありますか?
【他喜力】(たきりょく)という言葉は、高校の時にメンタルトレーニングで学び、大事にしている言葉です。自分が活躍することで地元や同級生が喜んでくれる、そういう姿を見ることで更に自分の力になる。自分のことよりもまずは相手に喜んでもらえるようになりたいことを意識しています。
ーー埼玉西武ライオンズの印象や対戦したい相手は?
すごく若くてバッティングがすごいチーム。投手からしたら心強いチームだと思います。同じリーグの野手で高校時代の先輩(千葉ロッテ:茶谷健太選手)がいるので、一軍で対戦したいです。
ーー市民の方やプロを目指している子どもたちにメッセージをどうぞ!
善通寺市に関係する久しぶりのプロ野球選手なので、まずはしっかり活躍して、善通寺市の方に知ってもらえればうれしいです。早く活躍して大学の名前や善通寺市を全国の人に知ってもらえるように頑張ります。
今、少年野球をしている子どもたちもずっと野球が好きでいれば夢は叶うので、野球を嫌いにならないで、ずっと好きでいてもらいたいです。好きで楽しくしていれば、苦しいことも苦しく感じないと思います。
プロの世界でも活躍を期待しています。がんばれ、水上選手!!