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令和元年度から続いてきた、まちなか黒板アート事業の内容が一新されます。“黒板アートを観賞すること=街を巡ること”をテーマに、市内に点在する元スナックや旧黒板工場を展示会場として利用。 画材をチョークのみに統一し、黒板アーティスト・すずきらなさん、香川県在住の人気画家・山口一郎さん、善通寺第一高等学校デザイン科の皆さんが作品を手がけます。
そんな新しいイベントの幕開けとして、10月10日、善通寺第一高等学校デザイン科2年生の教室で、すずきらなさんによるサプライズアートが披露されました。
前日の9日、密かに教室を使い7時間かけて作品を制作。黒板いっぱいに描いたのは、黄金色の出汁が注がれる“うどん”です。
10日の朝、いつも通り登校してきた学生は突如現れた黒板アートにびっくり。非日常の出来事に目を丸くしつつも写真を撮ったり、近くで作品を眺めたりしていました。
ホームルームの時間になると、イベントを企画している地域おこし協力隊が、これから始まる『黒板街』の趣旨を説明。つづいて、すずきらなさんによる作品解説と鑑賞会が行われ「一番こだわった部分はどこですか?」「どうやって質感を描き分けていますか?」など、作家との質疑応答を楽しみました。
ホームルームも終盤、日常の授業に戻るため、黒板アートはきれいに消されてしまいます。生徒と一緒に絵を消し去り、すずきらなさんも颯爽と教室を後にしました。
サプライズ後にすずきらなさんにお話を聞くと「デザイン科の生徒らしく、描き方などテクニックを研究しているのでドキドキした。」と、サプライズをしたときの心境を話してくれました。