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善通寺市の郷土館をご存じでしょうか。
赤門筋にある銀行建築を活用して、善通寺市の原始から近代までのさまざまな「モノ」を展示しています。
知らない人もいるかもしれませんので、時々展示物を中心に紹介していこうと思います。
まず、二階。
・・・いきなり二階で申し訳ありませんが、こちらのほうがディープな世界となっています。
二階で展示されているのは民俗資料といって、平たく言うと「生活の営みや文化をよくしめす」ようなモノ達をあつめています。
本日の紹介はこちら。
その名も手榴弾消火器。展示しているのはその外側。
それにしてもインパクト抜群の名前です。
実物は見たことありませんし、解説もありませんでした。そこでウィキペディア先生を頼ってみると次のことがわかりました。情報の信頼度70%程度だとおもってください。
この道具は別名「消火弾」、「投てき型消火用具」または「投てき消火用具」といわれているそうです。
小型の密封容器に消火薬液を詰めた手投げ式の消火器である。
第二次世界大戦中の日本では、空襲による火災の備えとして生産されたそうです。
なお、現在でも類似の製品を一部企業が生産しているそうです。
器はガラス瓶またはプラスチック製のもの。
その中に、塩化アンモニウム、炭酸ナトリウムなどを充填し密封しているケースが多いそうです。
割れることで、薬液から熱で発生する消化性ガスにより酸素を遮断し消火します。
なお、第二次世界大戦中に日本で生産された品の中には、毒性のある四塩化炭素を充填したものも存在しました。
消化能力は消火弾6個でバケツ3個分とか。・・・微妙ですね。でも水をくんでくるよりは、相当早いですね。この品は1960年代まで普及したとのこと。
こんなおもしろいモノが意外と多くあります。ぜひ訪れてください。