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善通寺市内の畑などではレンゲの花が咲いています。
この花、レンゲと呼ばれますが、レンゲソウ(蓮華草)という名前のほうが正しいようです。レンゲというと・・・蓮の華を指したりすることもあるようです。ちなみに、レンゲソウはマメ科ゲンゲ属に属し、「ゲンゲ」という名も持ちます。越年草です。
化学肥料が使われるようになるまでは、肥料(緑肥・草肥)もしくは牛の飼料とするため、8-9月頃、稲刈り前の水田の水を抜いて種を蒔き翌春に花を咲かせていたそうです。「春の風物詩」としてのレンゲ畑はすっかり減ってしまいましたが、今なお、市内でちらちらとみることができます。写真のレンゲ畑も市内のものです。
遍路の方も眺めながら、歩いていました。
ちなみに、畑は田植えの前に耕し、レンゲをそのまま鋤きこんで肥料とするそうです。
レンゲは窒素を蓄えて窒素肥料の役割をする根粒菌の働きが強く、10 cmの生育でおおよそ10 アール 1 t の生草重、4-5 kg の窒素を供給し得るそうです。
春の風物詩であるレンゲ畑をこれからも大切にしていきたいですね。