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善通寺市デジタルミュージアム 青龍古墳
青龍古墳
吉原小学校の近くにある鷺井神社の境内に青龍古墳はあります。つまり青龍古墳の東側の丘を削ったところに神社が建っています。
青龍古墳は、これまで前方後円墳といわれていましたが、平成5(1993)年の調査で、5世紀後半に築造され、平野部に低く広がった尾根の先端を利用した2段築の円墳であることがわかりました。幅の広い周庭帯(しゅうていたい)と呼ばれる平坦地が古墳を取り囲んでいます。この周庭帯は規模がかなり大きいので、古墳を誇張するためだけでなく、何か特別の目的があったものと考えられています。これを含めると全長78m、円墳としては他に見られない大きさになります。また、外側の濠跡は、中世の頃の戦さの陣地になった時に掘られたものとわかりました。さまざまな時代の痕跡が積み重なって現在の姿になったのです。
古墳丘の北側に自生する葦は、葉が片側ばかりにつく「片葉の葦(あし)」と呼ばれる珍しいもので、青い鷺が龍に乗って止まった形から名づけられたという伝説もあります。市指定文化財。
所在地
吉原町1706
善通寺・詫間線で吉原郵便局の前を西へ、日誠産業の角の路地を北へ。
鷺井神社の境内。