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善通寺市デジタルミュージアム 吉原椀貸塚古墳(大塚池古墳)
吉原椀貸塚古墳(大塚池古墳)
旧陸軍第11師団射撃場跡、現在の川崎重工業吉原団地の南西にある大塚池。筆ノ山(ふでのやま)と我拝師山(がはいしさん)に守られ、山の緑を映す美しい池ですが、この池の中に巨大な岩を組み合わせてつくられた横穴式石室のある巨石古墳があります。これは、このあたりを治めていた豪族の首長のお墓だといわれ、かつての盛り土が失われて石室が露出した姿は、奈良の石舞台古墳にも似ています。
この吉原椀貸塚には、「もてなしの折りにお膳の椀が足りなくなり、この塚に詣でて椀を借りていった」という椀貸し伝説があります。大塚池古墳とも呼ばれ、満水時にはほとんど水没してしまいますが、水面に影を落とす巨石の姿は静かな威厳に満ちています。
近くには、天水(あまつ)分神、国水(くにつ)分神など7神を祀る水分(みずわけ)神社もあり、古くから信仰の対象であったようです。
平面図(外観).jpg [その他のファイル/206KB]
石室陰影展開図.jpg [その他のファイル/300KB]
所在地
吉原町
大塚池の中。
吉原郵便局の南、川崎重工業吉原団地の南西にある。