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善通寺市デジタルミュージアム 前池のオニバス
前池のオニバス 《稲木町》
JR金蔵寺駅の南の道を西へ進んで南へ入ると稲木町の前池があります。この池にはオニバスが繁殖しています。オニバスは昔は珍しくはありませんでしたが、今はため池の水質汚濁が進み、アサザやヒシ類などとともに姿を消しつつあります。
オニバスはスイレン科の浮葉植物で、体表に鋭いトゲを持つことからこの名前がついています。夏に鶏頭状の花を咲かせ、種子の寿命が長く、発芽が数年間に渡るので、必ずしも毎年花を見ることができるとは限りません。種子は食用にもされ、滋養、強壮、鎮痛薬としても効果がありますが、生存競争に弱く、年々減少の傾向にあります。オニバスの花を楽しむ意味でも、常にきれいな池であるよう努力していきたいものです。
オニバスの開花時期
オニバスは生き物です。生育状況は年によって異なるため、たくさん咲いている年や少ない年、開花時期の前後があり、確実に咲いている期間をお伝えすることができませんが、一般的にオニバスが咲いている時期をご案内します。
オニバスの花は8月中・後半~末頃に開花します。開花時期にもよりますが、開花後は概ね9月初旬~中旬l頃までには減少し、末頃にはなくなってしまいます。開花も、大部分の花は開花しかけた状態で終始することが多くなりますが、咲くものは午前9時頃から開花が始まり、午前中に最大となって、その後は閉花するようになります。
所在地
善通寺市内には『前池』が2か所あるため、オニバスを見るためには間違えないように注意が必要です。ランドマークが少ないので、わかりやすい2ルートを紹介します。
アクセス方法
(1) 車の場合
善通寺インター北側の交差点(国道319と県道18号府中線の交差点)を西方向へ進む。
→県道18号線を西に進み、JRの線路を渡る跨線橋(樫藪(かしやぶ))を越えたら、降りたところ一つ目の信号を右折する(北側に向かう)。
→すぐに道が狭くなり400メートルほど北に進んだ右手に前池があります。
(池の堤に駐車することになりますが、地域の方の車両が通行する道にもなっており、決められた駐車場はありません。地域の方の迷惑にならないようにしましょう。) (大型貨物自動車・大型バス等は通行できません)
(2)JRを利用する場合
JR土讃線「金蔵寺駅」下車。南側の出口を出ると踏切があるので、西側に進む。
→300メートルほど進むと十字路に到着するので、左折する(南側に向かう)。(少しだけ神社の樹木と瓦屋根が見えます)
→神社も越えて230メートルほど進むと左手に前池があります。
住所:稲木町1019番地付近。
JR金蔵寺駅の南西で、駅から徒歩約6分。