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善通寺市デジタルミュージアム 旧すし傳店舗
旧すし傳店舗
明治時代から軍都として栄えた善通寺市の中でも、特に賑わった料亭。昭和初期の建築様式が残る貴重な建物である。かつての玄関部分は敷地南側に残っており、総本山善通寺の五重塔が眺められる細い路地から入るようになっている。旧玄関付近の前庭、広間や奥の客室に続く廊下に囲まれた中庭などは、料亭独特の間取りと言える。各部屋の建具や内装の座敷飾り、欄間、窓枠などの凝った意匠、二階大広間にあるステージ建具など、各所に当時の内装デザインが残っている。特に二階南側の縁側には、縁所各所に手摺を巡らす手法、その意匠をそれぞれ変えている点などが、料亭としての雰囲気を出している。善通寺市指定文化財。現在は市が観光交流センターとして整備公開している。
所在地
善通寺町388-3
赤門筋と直交する通り沿い(京町)