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はだか麦の新品種「善通寺2024」が出願公表されました!
はだか麦の新品種「善通寺2024」が出願公表されました!
善通寺市と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(本部:茨城県つくば市、理事長:久間和生、以下、農研機構)は、もち性はだか麦の新品種「善通寺2024」を共同研究により開発し、善通寺市と農研機構の共同で品種登録出願され、農林水産省より出願公表(出願番号:第37659 号、出願公表:2025年3月5日)されました。
「善通寺2024」は、β-グルカン・GABAが高含有量という特徴を持っており今後は、もちもちとして食感がよく商材として実績がある「ダイシモチ」との両輪で生産・普及に取り組んでいく予定です。
育成の経緯
善通寺市では現在、紫粒のもち性はだか麦品種「ダイシモチ」の普及促進に取り組んでいます。1997年から作付けを始め、現在では約50haまで作付けが拡大し、収穫物は「讃岐もち麦ダイシモチ」の商標にて販売されています。
ふるさと納税の返礼としても人気が高く、「ダイシモチ」は市の特産作物として定着しています。
この度、善通寺市産はだか麦の、さらなる生産・普及促進のため、麦類の品種開発を行う農研機構と共同で2021年度から新たな品種開発に取り組み、「ダイシモチ」と同様の紫粒で、なおかつ機能性成分を豊富に含む新品種「善通寺2024」を育成しました。
「善通寺2024」の特徴
「ダイシモチ」と同様の紫粒で、成熟期が早く収穫量が多いなおかつ機能性成分であるβ-グルカンとGABAを豊富に含んでいます。「ダイシモチ」と比較するとβ-グルカン含有量が約2倍、GABA含有量が約5倍高いという優れた成分特性を持っています。
*β-グルカン:血中のLDLコレステロール濃度を低下させたり、食後の血糖上昇を抑制する機能が報告されている水溶性食物繊維の一種
*GABA :ストレスや疲労感の緩和、睡眠の質の向上、自律神経のバランス改善などの機能が報告されているアミノ酸の一種
今後の予定について
本格的な生産に向けて現在、市内圃場での試験的な栽培に取り組んでいます。
また今後は、新品種のネーミング(愛称)の募集を予定しており、ダイシモチと共に広く愛される品種を目指していきます。