本文
善通寺史デジタルミュージアム 足利尊氏
足利尊氏 1305年8月18日~1358年6月7日
※この武者図は近年の調査で別人とされています。
足利尊氏 国家安泰を祈る
室町幕府初代将軍。鎌倉幕府より後醍醐天皇討伐の命を受けましたが、反旗を掲げ六波羅探題を滅ぼします。のち天皇と対立を深めますが、1338年、建武式目を制定して幕府を開き征夷大将軍となりました。尊氏・直義兄弟は夢想疎石の勧めで、南北朝の戦乱による犠牲者の霊を弔い、国家安泰を祈るため、日本60余州の国ごとに一寺一塔の建立を命じました。寺は安国寺、塔は利生塔と呼ばれ、讃岐国では安国寺は多度津の長興寺に、塔は善通寺の五重塔があてられました。この塔は火災で焼失した後に、石の塔で再現され今に伝わります。