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高校生による善通寺市民参加型SDGs推進プロジェクト

ページID:0058671 更新日:2025年10月30日更新 印刷ページ表示
11 住み続けられるまちづくりを13 気候変動に具体的な対策を

 

善通寺市民参加型SDGs推進プロジェクト

 善通寺市は、2020年9月に「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロとすることを目指し、市民・事業者・行政・関係団体等の各主体が一体となって地球温暖化対策に取り組んでいます。
 その一環として、地球温暖化や地域問題の知識を深めてもらうため、2022年8月に市内の高校生・大学生向けワークショップ「サステナブル善通寺」を実施しました。その際、多くのグループから発案されたアイデア「善通寺市内の魅力等を情報発信する」の実現を目指すため、同年11月、市内の高校生が主体となる啓発・広報事業「チーム善通寺2050」が発足し、3年度にわたるプロジェクトを実施してきました。
 今年度は、気候変動をテーマに「高校生による気候変動ワークショップ」を企画し、市内の高等学校に通う生徒さんを対象に参加者を募集したところ、香川県立善通寺第一高等学校と尽誠学園高等学校から21名の生徒さんが応募してくれました。
 今世界で起こっている地球温暖化現象、善通寺市に起きている気候変動の影響を、若い世代が正しく知ることで、環境問題を自分ごととして認識し、自らが考えた気候変動対策を市民へ広く周知することで、市民全体の行動変容を促すことを目的とし、全5回のワークショップを開催します。
 ワークショップの内容は、ホームページで随時公開していきますので、高校生と一緒に市民の皆さんも地球温暖化問題を自分ごととして考え、力を合わせて取り組んでいきましょう!

 ※前回までのワークショップの内容は【前回までのワークショップ】で確認できます。
  【前回までのワークショップ】
 

第3回ワークショップ (令和7年10月18日開催)
「二酸化炭素について、理解を深める。CO2とは?実際に計算してみよう」

講義「二酸化炭素を紐解く」

講義では、温室効果ガスの中で代表的な二酸化炭素について理解を深めることを目的に、次のようなことを学びました。

・カーボンニュートラルとは?
 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味しています。
 また、ゼロカーボン(排出量を実質ゼロにする)というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。

・全世界の目標である「パリ協定」はどんな内容か、脱炭素に向けた国内外の共通目標とは?
​ 2015年に採択された2020年以降の気候変動問題に関する世界共通の⾧期目標で、「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」を掲げています。

・日本人の経済活動や生活から排出される二酸化炭素について把握する。
​ 経済活動や日常生活など、人々のライフスタイルに起因する排出が約6割といわれています。
​ また、私たちの日常生活(家庭)から排出される二酸化炭素は、電力使用によるものが約半分となっています。

・二酸化炭素の規模感は?体積で表すと?
​ 日本人ひとりで1年に約1.8トンの二酸化炭素を出しています。つまり、1日当たりだと、約5キログラムとなります。
 1gの二酸化炭素の体積は、509cm3。これは、500mlペットボトル約1本分に相当します。
 つまり…1日当たり500mlペットボトル約5,000本分の二酸化炭素を出している!

・排出した二酸化炭素を吸収するには?
 樹木(スギ)1本が1年で吸収できる二酸化炭素は、約8.8キログラム。
 つまり…私たち1人の二酸化炭素を吸収(相殺)するためには、200本以上の樹木が必要!

講義① 講義②

ワークショップ
「実際に家庭のエネルギー使用や移動にともなうCO2を計算してみよう」

 二酸化炭素の排出量は「排出原単位」という「係数」をエネルギー使用量に乗算することで算出できます。係数(排出原単位)は、エネルギーの種別(電気・ガソリン・ガスなど)によって異なりますが、計算方法は同じ「エネルギー使用量×係数(排出原単位)」で算出できます。
 ワークショップでは、実際に自宅で使った電気やガソリンなどの明細を見て二酸化炭素の排出量を算出してみました。また、交通手段(自家用車・飛行機・バス・鉄道など)による排出量の違いを理解してもらうため、各交通手段による二酸化炭素排出量を算出して比較を行いました。

WS① WS②

 目に見えないものである二酸化炭素の量的な感覚を持ってもらい、それを踏まえた上で、自らの生活で排出される二酸化炭素を自分で算出することで、自分ごととして温室効果ガスについて考えることができました。また、ワークショップを通じて、エネルギーの無駄遣いをやめたり、交通手段を変えることで、CO2排出量(温室効果ガスの排出)は変わる、ということを学びました。

グループワーク
「私たちができる気候変動対策への一歩は?」

 温室効果ガス削減に向けて、私たちができることとは?自分ができることは?親世代が気を付けるべきことは?制度の充実など、誰がどのような行動を起こせばよいか、具体的に想像しながら考えるグループワークを行い、高校生から次のような意見がでました。

・善通寺は晴れの日が多いため、太陽光パネルの設置を充実させる
・小規模再エネ発電設備を学校、公共施設、家庭、飲食店などに協力してもらい普及させる
・電気自動車スタンドを増やす
・できるだけ自転車や徒歩で移動→公共交通の充実→自家用車の減少
・どれくらいCO2を出しているか、だれもが把握できるようにする
・CO2計算アプリをSNSなどで普及させ、使用することでポイント付与する。
・畜産、精肉はCO2を多く排出しているため、食べ過ぎを注意喚起する。

GW① GW②

 次回は、今回出たアイデアをベースに、私たちができる気候変動対策のアイデアを具体化し、そのアイデアを効果的に伝えるためのプレゼンテーションスキルを学びます。

前回までのワークショップの内容

 第1回ワークショップ開催報告 [PDFファイル/311KB]

 第2回ワークショップ開催報告 [PDFファイル/217KB]

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