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三竜流・猩々くずし。獅子の由来あり。(香川県の民俗芸能-平成八・九年度 香川県民俗芸能緊急調査報告書- 平成十年三月瀬戸内海歴史民俗資料館の調査より)
太鼓、地太鼓、幟(のぼり)、高張提灯、天狗。(香川県の民俗芸能-平成八・九年度 香川県民俗芸能緊急調査報告書- 平成十年三月瀬戸内海歴史民俗資料館の調査より)
平成26年取材時には、獅子1頭、和太鼓2つ、鉦1つでした。この獅子組に平太鼓はありません。
櫛梨神社の上川原には三龍流(三竜流と表記する場合もある)、猩々くずしの由来が今も伝わっています。かつて塔家があたった年には、子供たちはこの文章を暗唱して、神社の前で読み上げた後、獅子舞が始まったそうです。貴重なものですので紹介します。
-櫛梨神社上川原、三龍流の由来-
抑々(そもそも)、獅子の由来と申するは 飛言・文殊・釈迦・釈尊の作りなされし唐獅子は、天竺の 釈迦の在所の大空の雲の隙間に現れて 人々 これを仏と拝むれば 勢い猛き者なれば姿を作り唐土にわたり我が日の本に来りては且日向の霧島の島の隅潟に住まいせしを人々神と敬いたれば飛端(ひちく)の宮に逃げ捨てて、先夜の姿慰藉(いしゃ)せんと
乾の岩の竹生島 拝んで通る三井寺のお鐘の響きや獅子の聲(こえ)此処で通せば櫛梨神社の御前に於て 町内繁盛 延命息災 五穀成熟 惣氏子の御祈祷の為 獅子も一曲遣い始めたり。
(平成29年度上川原獅子組提供資料)
そもそも、獅子の由来ともうするは 普賢・文殊・釈迦・釈尊の作りなされた獅子は、天竺の 釈迦の在所の大空の雲の隙間に顕れて わが日の本に渡り来て 日向の霧島で 島の隅方に住せしを 人々 これを神と敬ひたれば拉くの宮に脱ぎ捨てて 専用姿を遺拾せんと いぬいの方の竹生島 拝んで通る三井寺のお 鐘の響きが獅子の声櫛梨神社の御前にて 村繁盛 延命息災 五穀成熟 惣氏子の御祈祷のため 獅子も一曲遣い始めたり。
(香川県の民俗芸能-平成八・九年度 香川県民俗芸能緊急調査報告書- 平成十年三月瀬戸内海歴史民俗資料館の調査より)
櫛梨神社の上川原獅子組です。
獅子頭には珍しい金髪となっております。
油単は赤地で、龍と虎が対峙しているデザインです。
櫛梨の、上川原、下川原、丸山には平太鼓は見られませんでした。
獅子の構成としては和太鼓2つ、獅子1頭、鐘1つのようです。
櫛梨神社での様子です。琴平町の獅子組と一緒に宮づかいしています。
撮影に協力いただき、ありがとうございました。