本文
いかり獅子で五段(能)、いかり(曲)という舞があるそうです(平成27年アンケート調査)。
いかり獅子、五段。獅子の生涯を舞うそうです。(香川県の民俗芸能-平成八・九年度 香川県民俗芸能緊急調査報告書- 平成十年三月瀬戸内海歴史民俗資料館の調査より)
明治40年ごろ木徳から獅子を教わり、和霊神社の夏祭り、皇美屋神社の秋祭りで奉納されるようになったそうです。明治44年ごろ合祀し、与北中の獅子を奉納したことが始まりで今日に至っています(平成27年アンケート調査)。
舞は「たいこぶちさんおはじめな」という掛け声で始まります(平成27年アンケート調査)。。
幟1、高張提灯、天狗猿田彦1、和太鼓2、鉦1、花笠を用いています(平成27年アンケート調査)。
獅子頭(二)、太鼓、大小の鉦、童太鼓、天狗。(香川県の民俗芸能-平成八・九年度 香川県民俗芸能緊急調査報告書- 平成十年三月瀬戸内海歴史民俗資料館の調査より)
与北西村獅子組です。
まずは平成28年度、讃岐宮春季例大祭の写真です。
平成27年度の皇美屋神社の中での舞の様子です。
こちらでは曲という舞を見ることができました。
皇美屋神社の獅子舞では、
宮入りして本殿前で最初に舞う「舞出し」に、いかり(曲)を舞います。この舞は派手な舞です。
次に神事場で五段(能)を舞います。この舞はおっとりとしたもので、寝獅子とも言います。
そして、神社にもどり「舞込み」として、本殿前でいかり(曲)、五段を使う前に中食をとって二曲続けて使います。
夜9時過ぎまで舞うので隅(すま)提灯を四隅にともし、2人入ったまま一時間近くつかいます。西村獅子組では外部からの交代はしないそうです。
余談ですが、皇美屋神社の獅子組はトラックに獅子舞の道具を積んで移動する際、このような屋根をつけています。
皇美屋神社独自の文化です。力が入っていますね。
ここからは昨年の神事場での舞です。こちらでは五段を見ることができます。
頭は唐獅子ですね。立派なつくりです。
神事場での舞は、この地域独特の「五段」というものです。この舞は非常に長い時間をかけるので、獅子を遣う人も大変だと思います。
太鼓は二つ、鉦は一つで、五段の時はこのように肢をたたみその上に太鼓をおいて一時間ほど舞うようです。
頭が立派なので、使い手は相当しんどいとおもいます。
油単は武者ものですね。八幡太郎がデザインされています。
撮影・アンケートに協力いただき、ありがとうございました。