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令和7年度 子宮頸がん(HPV)予防接種について
【重要なお知らせ】キャッチアップ接種期間の延長について
対象者
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令和6年度のキャッチアップ接種対象者は、平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性ですが、令和6年度に高校1年生相当である平成20年4月2日から平成21年4月1日生まれの女子についても、キャッチアップ接種期間延長の対象者に含まれます。
延長となる期間
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部位にできるがんです。
子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることが発見されています。HPVには200種類以上のタイプ(遺伝子型)があり、子宮頸がんの原因となるタイプが少なくとも15種類あることがわかっています。
HPVは、女性の多くが“一生に一度は感染する”といわれるウイルスです。
感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
現在、感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。
また、ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
HPVワクチンの予防接種について
HPVワクチンは、平成25年4月より定期予防接種として実施されていました。しかし、ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な疼痛が、接種後みられたことから、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされ、厚生労働省により積極的な接種勧奨の一時差し控えが決定されていました。
しかし、最新の知見を踏まえ、改めてワクチンの安全性について特段の心配が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回ると認められました。これに伴い、令和3年11月の国の通知に基づき令和4年4月より子宮頸がん(HPV)ワクチンの個別勧奨を再開することとなりました。
標準的なワクチン接種スケジュール
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって接種するタイミングや回数が異なります。3種類いずれも、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
※4価(3回) 2か月の間隔をあけて2回接種、1回目の接種から6か月の間隔をあけて3回目を接種
※9価(2回) 6か月の間隔をあけて2回接種
※9価(3回) 2か月の間隔をあけて2回接種、1回目の接種から6か月の間隔をあけて3回目を接種
ワクチン | 回数 |
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2価・4価 | 3回 |
9価 |
小6~14歳 2回 15歳以上 3回 |