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過去の震災の記録によると、地震による負傷の多くは、家具類の転倒・落下が原因です。 転倒・落下した家具につまずいたり、家具が倒れたときに割れた食器やガラスなどが、多くの負傷原因となり、大変危険です。 香川県の調査報告書では、家具類の転倒・落下防止対策を講じておくことで負傷等を4分の1に軽減するとの想定が示されておりますので、家具類等の転倒等防止対策を講じておきましょう。
・家具類のレイアウトを見直し、落下等によるケガを未然に防止するほか、家具類が転倒して避難経路を塞がないように転倒防止金具などで固定しておく。
・サイドボード、食器戸棚、窓等のガラスや陶器が飛散しないよう掛金や飛散防止シート等で補強しておく。
・収納を見直し、本棚や茶ダンス等に物を置く時は、重い物を下の方に収納し、重心を低くしておく。また、棚やタンス等の高いところに危険な物を置かない。
※家具類等の転倒防止に係る器具の購入に関して市補助制度あり(善通寺市家具転倒防止対策事業補助金)
大きな揺れを感じたり、スマートフォン等で緊急地震速報のアラートを見聞きした時は、身を守る基本行動「姿勢を低く(転倒防止)、頭部を守り、動かない」を徹底して揺れがおさまるのを待ちましょう。慌てて外に出たり、火元を消しに行く等の行動をしてしまうと逆に負傷する原因となります。
・夜間の停電に備えて、懐中電灯をすぐに使える場所に置いておく。
・飛散したガラス等でケガをしないようにスリッパやスニーカー等を身近に準備しておく。
最大震度7を記録した能登半島地震では、多くの人々が倒壊した家屋の下敷きになるなどして命を落としています。倒壊した家屋の多くは古い木造の家屋です。本市では、令和6年度より、ご自宅の耐震化を少しでも考えていただきやすくするために、補助額を増額し、耐震診断費用を無償化※としています。巨大地震から「命」を守る第一歩として、ご自宅の耐震診断実施をご検討ください。
※耐震化の進め方、補助事業のご相談等についてこちらをご覧ください。
善通寺市建築住宅課 https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/26/2024taisin.html
大規模地震発生時には、火災が同時に多くの場所で発生するため、地域の消防力が不足し消火活動が困難な状態となります。特に住宅密集地などでは大規模な火災につながる危険性が高くなりますので、日頃から火災予防を心掛けましょう。
・火災の発生に備えて消火器の準備や、早期発見のために、住宅用火災警報器を設置しておく。
・普段使用しない電気器具は、差込みプラグをコンセントから抜いておく。
・電気に起因する火災の発生を抑制するため、感震ブレーカー(分電盤型)などの防災機器を設置しておく。
非常用持出品は、両手が使えるリュックサック等に、避難の時必要なものをまとめて、目につきやすい所に置いておきましょう。
・夏の暑さや冬の寒さなど、季節を考慮した用品を備えておく。
・防災ラジオの電池やスマートフォンの予備バッテリーなど、情報収集に必要な家電の電源を確保しておく。
【非常用持出品として備えておくもの 一例】
飲料水及び食料品(人数×3日間分を目安)、携帯ラジオ、スマートフォン、衣類・履物、マッチ・ライター、貴重品(現金や身分証明書等)、照明器具(ランタン、懐中電灯等)、救急セット、筆記用具、雨具、チリ紙等 ※妊産婦、乳幼児、高齢者、障がい者等と避難をする場合は、粉ミルクや哺乳瓶、介護用品や装具等も準備し、各家庭の実情に応じて持ち出し品を用意しておくこと。また、過去の震災では避難所でのトイレも問題になっています。簡易トイレ(凝固剤、ナイロン袋等)を用意しておくことも重要です。
※災害の備えチェックリスト 非常用持ち出し品リスト [PDFファイル/1.15MB]
いざという時に家族が同じ場所にいるとは限りません。非常時の情報伝達手段や避難場所をあらかじめ決めておきましょう。
・外出中に家族が帰宅困難になったり、 離れ離れになった場合の安否確認の方法や集合場所を決めておく。
・家族で避難場所や避難経路を確認しておく。
・台風等の風水害が同時期に発生した場合を想定しておく。
・普段からご近所付き合いを大切にするなど、隣り近所との協力体制を話し合っておく。
※災害時伝言ダイヤル「171」、「web171」
過去の震災時には電話網が混線し、電話が繋がりにくくなりました。こうした災害の発生時でも家族や知人との安否確認や避難先の連絡等を行うことができるのが災害用伝言サービスです。大規模災害が発生したときに開設され、被災地の方の電話番号などをキーとして、安否等の情報を音声で登録・確認できるサービスです。電話番号を知っている方であれば、全国から再生ができます。災害用伝言サービスには、災害用伝言ダイヤル「171」、災害用伝言板、災害用ブロードバンド伝言板「web171」の3つがあります。
※利用方法は、総務省HP「災害用伝言サービス」をご覧ください。
総合防災ハザードマップで、自分の住む地域の地域危険度を事前に確認しておきましょう。
総合防災ハザードマップにはマイタイムライン記入カードを添付しています。マイタイムラインを作成しておくことで非常時に慌てず避難行動をとることができます。
※参考1 善通寺市HP「善通寺市総合防災ハザードマップについて」
※参考3 国土交通省HP「マイ・タイムラインの作成方法等について」
近年、自然災害は頻発化、激甚化しており、いつ何時災害に見舞われるかわかりません。防災の知識を身につけ、いざという時に災害から命を守る行動がとれるよう心掛けましょう。
・新聞、テレビ、ラジオやインターネットなどから、防災に関する情報を収集しておく。
・防災講演会や座談会に参加し、過去の地震の教訓を学んでおく。
・大きな地震の後に同程度の地震が発生する可能性があることを理解しておく。
・日頃から自主防災会の防災訓練に参加して、身体防護、出火防止、初期消火、救出、応急救護、通報連絡、避難要領などを身につけておく。
※善通寺市では地域の防災リーダーを養成することを目的として、防災士資格を取得した方に補助金を交付しています。防災士の資格は幅広い防災知識を身につけるには非常に有効ですので、ぜひ取得を目指してみてください。